この度、スタジオSHINKIのグロッケンをリニューアルしました!
Saito グロッケン SG-120
音域:3オクターブ(F57~F93)
この楽器はSaitoの最高級グレードのグロッケンです!
以前は同じく「Saito」の2.5オクターブ(F-C)グロッケンをご利用いただいていましたが、今回なんと3オクターブにアップグレードしました‼
音色・余韻・レスポンスも向上されているため、音も最高級です。
今回はスタジオSHINKIとしても意識して2.5オクターブから3オクターブ(Saito グロッケン SG-120)を導入しております。
3オクターブの音域に広がったことでどのような曲ができるようなるのでしょうか?
ここから少しグロッケンについてご紹介させていただきます!
グロッケンの歴史
まずは歴史のお話から。
現在は「鉄琴」を指すグロッケン(正式名称:グロッケンシュピール)ですが、もともとは西洋の教会などにある「鐘」を意味する言葉でした。
ですが、あまりに大規模な楽器であり練習も困難だったため、その音色をより手軽に手に入れようと作られたのが
「鍵盤付きグロッケンシュピール」です。
この楽器は17世紀に登場しました。
鐘を小型にした金属の棒を3オクターブほど並べて、鍵盤を演奏することによってその棒を叩き、発音するという楽器です。
鍵盤付きグロッケンシュピールは鐘の練習用以外に、モーツァルトの「魔笛」というオペラなどでも使用されています。
当時、このオペラは大盛況であったため、どこの歌劇場もこれを上演しようと鍵盤付きグロッケンシュピールを欲しがっていました。
しかし、具体的な楽器が分からず、なんと各地の楽器製作者が自由に作成していたこともあるそうです。
その後、鍵盤部分を取り払い金属部分を直接ばちで叩くという、現在の形のグロッケンシュピールが登場しました。
これにより鍵盤付きグロッケンシュピールは廃れていき、現在のグロッケンシュピールが主流になりました。
3オクターブ使えることで演奏が可能になる楽曲は
鍵盤付きグロッケンシュピールは、オーケストラでは一般的にフランス語で Jeu de timbres a clavier(ジュ・ドゥ・タンブル)と記されており、使用される楽曲も多数存在します。
しかし、あまり普及していないこともあり、現在の形のグロッケンシュピールで演奏されることも多いのです。
当時の鍵盤付きグロッケンシュピールの音域は3オクターブほどあったため、曲によっては3オクターブが必要になるものもありました。
しかし、現在のグロッケンシュピールは(おそらく多くの曲が2.5オクターブで演奏できることやその実用性もあってなのでしょうか・・)基本的に2.5オクターブ(F-C)の音域で作られるのが主流となっています…
そのため当時の一部の楽曲の演奏の際には、2.5オクターブでは足りない高音も演奏できる3オクターブのグロッケンシュピールが活躍することになります!
3オクターブの音域を使用できることによって演奏が可能になる曲の例は下記の通りいくつもあります!
・W.A.モーツァルト:「魔笛」
・P.デュカス:「魔法使いの弟子」
・C.ドビュッシー:「海」
・G.プッチーニ:オペラ「トゥーランドット」
・G.マーラー:「交響曲第5番」
・S.プロコフィエフ:「ロミオとジュリエット」
・I.ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」
まとめ
グロッケンの演奏で音域が足らないと練習に困った経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
練習したいけれど3オクターブのグロッケンが手元にはなく、レンタルも難しい…
そんな時は是非、スタジオSHINKIをご利用ください!
当スタジオには、3オクターブのグロッケンに加えてティンパニ・スネアドラム・シンバル・バスドラム・シロフォン・小物楽器などオーケストラの練習に必要な楽器はほとんど揃っています!
音域が広いだけでなく音もSaito最高級グレードのグロッケン!とても魅力的な楽器です!
グロッケンの個人練習、パート練習、打楽器アンサンブルなどさまざまな用途でご活用いただければ幸いです。
みなさまのご利用を心よりお待ちしております。
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