マリンバ・シロフォン・木琴の違いとは?同じ楽器?打楽器講師がわかりやすく解説!

目次

木琴・マリンバ・シロフォンって何が違うの?

「子どもが学校で木琴を担当していると言っているけれど、マリンバなの?」

「マリンバとシロフォンって何が違うの?」

このような疑問をお持ちの保護者の方は意外と多くいらっしゃいます。

実際に現役の打楽器講師・演奏者へのご相談の中でも、「学校で演奏している楽器がマリンバなのかシロフォンなのか分からない」という声をよくいただきます。また、違いが分からないままレンタルスタジオで楽器をご予約されるケースも少なくありません。

そこで今回は、現役の打楽器講師・演奏者の視点から、木琴・マリンバ・シロフォンの違いを分かりやすく整理しました。

この記事を読むことで、それぞれの楽器の特徴や音の違い、学校ではどのような場面で使われることが多いのかを知ることができます。

木琴・マリンバ・シロフォンとは?

木琴とは?

木琴(もっきん)は、調律された木製の音板をマレットで叩いて演奏する旋律打楽器の「総称」です。

一般的には「木琴=シロフォン」と考えられることが多く、小学校や中学校の音楽室で見かける木琴のほとんどはシロフォンです。

一方で、辞典や専門書などでは、マリンバも木琴の一種として分類されています。

つまり、木琴という大きな分類の中に、シロフォンやマリンバが含まれているというイメージです。

マリンバとシロフォンの違い

マリンバとシロフォンは、どちらも木琴の仲間ですが、構造や音色、演奏される場面には大きな違いがあります。

項目マリンバシロフォン
音色柔らかく温かい音明るくはっきりした音
サイズ大型(5octでは横幅240㎝前後)中型(4octで160cm前後)
音域4〜5.5オクターブ約3.5〜4オクターブ
共鳴管長く太い短い
マレット毛糸巻きが中心硬い樹脂・ゴム製が中心
主な用途ソロ・アンサンブル・吹奏楽吹奏楽・オーケストラ・学校教育

このように、どちらも見た目はよく似ていますが、演奏する音楽や音色の特徴に合わせて使い分けられています。

見た目で見分けるポイント

(写真:マリンバ(左)とシロフォン(右)の見た目の比較)

マリンバ(写真・左側)

  • 全体的に大型(横幅200cm以上)
  • 音板が長い
  • 低音側ほど長く太い共鳴管が並んでいる

特に5.5オクターブのマリンバになると、横幅は約270cm、重量も120kg以上にもなる大型楽器です。

シロフォン(写真・右側)

  • 全体的に中型(横幅160cm前後)
  • 音板が短い
  • 共鳴管も短い

音色が違う理由

では、どちらも木の音板から音を鳴らす楽器なのに、なぜ音色が違うのでしょうか?

その理由は、大きく3つあります。

① 音板の構造

マリンバは音板の裏側を深く削ることで、豊かな響きと長い余韻が生まれます。一方、シロフォンは裏側の削りが浅く、歯切れの良い明るい音になりやすい構造です。

② 共鳴管

マリンバには低音までしっかり響かせるための長い共鳴管が付いています。シロフォンは共鳴管が短く、高音がよく通る明るい響きになります。

③ マレット

シロフォンでは硬いマレットを使うことが多く、輪郭のはっきりした音が特徴です。一方、マリンバでは毛糸(ヤーン)で巻かれた柔らかいマレットを使用することが多く、やさしく温かな音色になります。

※演奏する曲や表現によっては、それぞれ異なる硬さのマレットを使い分けることもあります。

講師が感じる「音の違い」

ここまで一般的な違いをご紹介しましたが、実際に演奏している人は、マリンバとシロフォンをどのように感じているのでしょうか。

東京パーカッションの現役打楽器講師に、演奏者だからこそ感じる音の印象や弾き心地の違いについて聞いてみました。

イメージは、マリンバは「木」や「森」、シロフォンは「木片」

演奏者の中でも印象的だった表現がこちらです。

  • マリンバは「木」や「森」
  • シロフォンは「木片」

どちらも木でできた楽器ですが、実際に演奏していると、それくらい異なる印象を受けるそうです。

マリンバは深みがあり、温かく、しっとりとした音色が魅力です。音が消えた後にも余韻が残り、どちらかというと大人っぽく落ち着いた雰囲気を感じさせます。また、マリンバは使用するマレットによって音色が大きく変化する楽器でもあります。同じ楽器でも、演奏する曲や表現によって全く違った印象になることも珍しくありません。

シロフォンは、硬く粒立ちのはっきりした音が特徴です。響きは短いものの、小さな音量でもよく通り、「コロコロ」とした軽やかで可愛らしい印象があります。明るく元気なメロディーや、曲のアクセントになる場面で存在感を発揮する楽器です。

講師からは、この違いをこんな例えで教えてもらいました。(あくまで講師個人のイメージです)

  • マリンバは「バスケットボール」
  • シロフォンは「スーパーボール」

シロフォンは軽く弾むようなイメージ。マリンバは重さがあり、ゆったりとした跳ね返りを感じるイメージです。

演奏するときの感覚も大きく違う

実際、演奏するときの身体の使い方も大きく異なります。

マリンバは音板も大きく、自然なバウンド感があります。演奏するときは「下へ音を入れる」ような感覚で、共鳴管にしっかり響かせるように演奏します。また、響きが長く残るため、トレモロでは回数を増やすよりも、一音一音を大切につなげて豊かな響きを作ることを意識するそうです。

シロフォンは音板が小さいため、狙った場所を正確に叩く必要があります。また、音を遠くまで飛ばすようなイメージで、力をかけ過ぎず「上へ音を抜く」ように演奏することが多いそうです。響きが短いため、トレモロ(同じ音を細かく連続して演奏する奏法)では回数を多く入れ、音をつなげていくイメージになります。

実際に音色を聴き比べてみましょう

マリンバの演奏です。

シロフォンの演奏です。

学校ではどんな場面で使われる?

ここまで、マリンバとシロフォンの違いや音色についてご紹介してきました。では、学校では実際にどのような場面で使われているのでしょうか。

小学校や中学校の吹奏楽、打楽器アンサンブルでは、同じ木琴の仲間でもシロフォンとマリンバでは担当する役割が異なることが多くあります。

実は、お子様が「どんな演奏をしているのか」を聞くだけでも、どちらの楽器を担当しているのか見当がつくことがあります。
ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、曲によって役割が異なる場合もあります。

マリンバは曲全体を支える「伴奏担当」

マリンバは豊かな響きを活かして、以下のような役割を担当することが多い楽器です。

  • 伴奏
  • 和音
  • 低音部
  • 曲全体に厚みを加える役割

シロフォンは曲を彩る「メロディー担当」

一方で、シロフォンは、高音域の明るくはっきりとした音色を活かし、以下のような場面を担当することが多い楽器です。

  • メロディー
  • 曲のアクセントになるフレーズ
  • 連符などの華やかなパッセージ
  • リズムの核となる場面

吹奏楽では、曲の最初から最後まで演奏するというより、「ここぞ!」という印象的な場面で登場することが多く、その明るい音色で音楽全体を華やかに彩ります。

演奏する曲によっては、最初から最後まで演奏し続けることもあり、吹奏楽では土台を支える重要な存在です。華やかに目立つというよりも、他の楽器を支えながら音楽全体に深みや温かさを与える役割を担っています。

シロフォンのメロディー、マリンバの伴奏の演奏も聞いてみましょう。

保護者の方へ|お子様がどの楽器か分からなくても大丈夫です

ここまでお読みいただき、「違いは分かったけれど、結局うちの子が演奏しているのはどっちなんだろう?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

小学校では「木琴」と呼ばれていても、実際にはシロフォンを使用している学校が比較的多く見られます。ただし、学校や地域によって使用する楽器は異なるため、一概には言えません。

そこで、現役の打楽器講師が、保護者の方でも確認しやすいポイントをご紹介します。

お子様にこんなことを聞いてみましょう!

「どんなバチ(マレット)を使っている?」

→ シロフォンでは、プラスチックやゴムなどの硬いマレットを使うことが多くあります。一方、マリンバでは毛糸が巻かれた柔らかいマレットや、少し重さのあるマレットを使用することが一般的です。

「何人で1台の楽器を演奏している?」

→ 1人または2人で演奏することもありますが、3人以上で1台の楽器を演奏している場合は、マリンバの可能性が高いでしょう。

「バス木琴って呼んでる?」

→ 学校によっては、マリンバを「バス木琴」と呼んでいる場合があります。

「メロディーを弾いてる?それとも伴奏?」

→ メロディーや目立つフレーズを担当している場合は、シロフォンの可能性があります。反対に、伴奏や和音、低音などを担当している場合は、マリンバである可能性が高くなります。

「楽器は大きかった?」

「グロッケンより少し大きいくらいだった」という場合は、シロフォンの可能性があります。一方で、「すごく大きかった」「何人も横に並んで弾いていた」という場合は、マリンバの可能性が高いでしょう。

「音域が足りない!」と言っていませんでしたか?

→ 吹奏楽や打楽器アンサンブルで「もっと低い音が必要」「音域が足りない」という話が出ることがあります。そのような場合は、より広い音域を持つマリンバを演奏している可能性があります。

これらはあくまで一般的な目安ですが、お子様との会話の中で確認してみると、どちらの楽器を演奏しているのかイメージしやすくなるかもしれません。

東京パーカッションなら、お子様に合った楽器でレッスンを始められます

東京パーカッション マリンバ・打楽器教室」では、小学生・中学生を対象とした打楽器レッスンも行っています。

「学校で木琴を担当しているけれど、マリンバなのかシロフォンなのか分からない…」

そのような場合でも、ご安心ください。

レッスン当日にスタジオで実際の楽器を確認しながら、お子様が学校で演奏している楽器に合わせてレッスンをスタートすることも可能です。

学校で使用している楽譜や演奏動画などがございましたら、事前にお送りいただくことで、よりスムーズにレッスンをスタートできます。

担当するのは、現役で現役打楽器奏者の中でも、お子様へのレッスン経験が豊富な講師です。
初回レッスンは保護者の方もスタジオ内で見学することも可能ですので、お子様の様子をご覧いただきながら安心してお任せいただけます。

まずはお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ・レッスンのご予約はこちら

東京パーカッション マリンバ・打楽器教室
東京都目黒区祐天寺2丁目15-16 エスパスⅡ3階(スタジオSHINKI)
メール:std.shinki@gmail.com

※打楽器教室希望と記載のうえ、習いたい内容、生徒様のご年齢、レッスン希望日(もしくは希望曜日・お時間)をご連絡ください。

皆さまとお会いできることを講師・スタッフ一同楽しみにしております。

東京パーカッション マリンバ・打楽器教室
講師兼受付担当
石原

目次