【現役打楽器奏者が検証】おすすめトライアングルの3種類比較評価

今回はトライアングルリニューアルに伴い、東京パーカッションのスタッフ数名によるトライアングルの聞き比べとレビューを行いました。

どのトライアングルもとても素敵でしたが、それぞれの楽器の特徴が皆さんに伝わればうれしいです！

比較する楽器紹介

楽器一覧

【評価基準】

以下の3つの基準を、最高☆5つで評価していただきました。

ビーター一覧

【評価基準】

こちらも同じく☆5つを最高とし、以下の基準で評価していただきました。

評価

楽器評価

GROVER GV-TRBPH8 8インチ

1. 倍音の量　★★★★★
2. 音の明るさ　★★☆☆☆
3. 音の伸び　★★★★★

スタッフコメント

・とにかく倍音の量がすごいです！言葉で表すと「チーン」というかより、「ヂーン」という感じ。派手で存在感のある音がします。
・叩いた後の余韻がとっても長いです。伸びている間も音色が一定で、まっすぐ伸び続ける印象があります。
・きらきらとした明るい音というより、着飾った主張のある音に聞こえます。オーケストラを豊かな倍音で彩ってくれそうです！

スタジオ49 SD-TI3 8インチ

1. 倍音の量　★★★☆☆
2. 音の明るさ　★★★★☆
3. 音の伸び　★★★☆☆

スタッフコメント

・私が頭でイメージするトライアングルの音に一番近いです。純粋に明るい音。
・明るく澄んだ音色に聞こえる。余韻も充分にあって聞いていて気持ちいいです。シーンを選ばずいろんな曲に使えそうです。
・音色が整っていて、基音と倍音がバランスよくなっているように聞こえる。合奏でも扱いやすそうだなと思いました。

Pearlトライアングル PET-80 8インチ

1. 倍音の量　★★☆☆☆
2. 音の明るさ　★★★☆☆
3. 音の伸び　★★★☆☆

スタッフのコメント

・基音がはっきりしていて、素朴だがはっきりと存在感がある音のイメージ。
・癖がなく扱いやすい楽器だなと思いました。
・他の2つと比べると少し音が暗いイメージで、明るさだけが特徴ではないという点でかゆいところに手が届くような楽器になるかなと思いました。

ビーター評価

プレイウッド　OTB-87B　（真鍮材）

1. 持ちやすさ　★★★☆☆
2. 音量調節のしやすさ　★★★★★
3. ロールのしやすさ　★★★☆☆

スタッフコメント

・鋼材より少し重みを感じる。
・特にGROVERとの相性がいいように感じた。

プレイウッド　OTB-87S（鋼材）

1. 持ちやすさ　★★★☆☆
2. 音量調節のしやすさ　★★★★☆
3. ロールのしやすさ　★★★☆☆

スタッフのコメント

・真鍮よりも叩いたときの感触が少し固めな感じがする。
・長さが短い分音量のコントロールがしやすかった。

Pearl 付属品

1. 持ちやすさ　★★☆☆☆
2. 音量調節のしやすさ　★★★☆☆
3. ロールのしやすさ　★★★★☆

スタッフコメント

・先端に重さが集まっている分、ストロークに重さをかけやすい。
・ロールをするときにバチの長さを生かせるのでやりやすかった。

それぞれの特徴まとめ

トライアングル

• GROVER GV-TRBPH8 8インチ (ブロンズ・プロ・ハンマード・トライアングル)

【ギラギラと派手な音色とまっすぐ綺麗に伸びる余韻が素敵】

• スタジオ49 SD-TI3 8インチ

【透明感のある澄んだ音色、倍音のバランスがちょうど良く使い勝手のいい楽器】

• Pearlトライアングル PET-80 8インチ

【コストパフォーマンス抜群、低価格でも圧巻の音色】

スタッフオススメの組み合わせ（順不同）

スタジオ49×パール付属ビーター

スタジオ49の明るく澄んだ音が一番よく引き出せる組み合わせでした。

持ち手が細いので細かいニュアンスの調整が難しい印象がありましたが、それさえ克服すれば多彩な音色を引き出せそうです。

玄人好みの組み合わせだと思いました！

GROVER×プレイウッド（真鍮材）

こちらもGROVERのギラギラとした派手な音色を最大限に引き出せていました。

ビーター全体に重さがしっかりあるので、全体のウエイトをしっかりトライアングルに乗せてあげると楽器がしっかり鳴る印象があります。

1で叩いたら5なってくれるよう感覚になります。

まとめ

どのトライアングルにもそれぞれ良さが見られました。

普段トライアングルをいくつも聞き比べる機会は多くないので、スタッフ一同興味深くそしてとても勉強になり作業でした。

材料や大きさ、形状だけでなく、メーカーによっても音色のキャラクターが変わるトライアングル、皆様も店頭にトライアングルがいくつか並んでいたら、是非、音の違いを聴き比べてみて下さい。