好評の打楽器レコーディングサービス!定番の楽器とレコーディングの詳細をご紹介

今回は大人気「レコーディングサービス」の中でも定番のご利用方法をご紹介いたします。

レアケースのご利用の紹介もしていますので、ぜひ東京パーカッション公式サイトよりご確認ください。

目次

定番の編成と楽器は?

レコーディングサービスの開始から約1年。
たくさんご予約いただいたなかで圧倒的にお問い合わせが多い編成があります。それは…

マリンバソロ
ティンパニソロ

以上の2つの編成でのレコディングのご予約が全体の8割を占めています。
データの使用用途は主にコンクールやオーディションのオンライン審査です。

では実際にレコーディングがどのような工程で行われているのかを、定番のご利用方法2種類を使って実際に紹介していきます。

マリンバソロ

5オクターブマリンバのレコーディングは特にコンクールの動画審査用のご予約が多いです。
コロナ禍以降、国内のコンクールでも動画審査を取り入れるところが増えてきて需要が高まっています。
その為、ご予約内容も音源の編集はせずに動画との録音の差し込みデータでのお渡しがほとんどです。

動画審査でのレコーディングサービスをご利用するメリットとしては、高性能のカメラと高性能のマイクでそれぞれデータを収録し後から同じテイクを結合する点が大きいです。
マリンバは音域が広く打撃音もあるため音が割れてしまう可能性が高く、特にカメラの備え付けのマイクでの録音は想定以上に音質が落ちてしまうことがあります。

動画は画質の良いカメラで、音声は音質の良いマイクで収録することで以上のようなリスクを避け、どちらも質のいいものを提供できるようになります。

マリンバのレコーディング時の注意点

マリンバのソロは音量の幅がとても広い曲が多いです。
そのため繊細なタッチから力ずよく音板を響かせたときの音まで広く綺麗に収録できるようにしなければなりません。
コンクール用の音源の場合、後から大きく編集することができないためレコーディングの時に1番大切になってくるのがマイクのセッティングです。

①使用する音域に対して無駄なく均等にマイクをセッティングする。

②音域ごとに演奏頻度があまりにも異なる場合はバランスに注意する。

①例えば5オクターブマリンバのうち上4オクターブしか使わない曲の場合、マリンバに対して均等にマイクをセッティングしてしまうと低音側のマイクが常に音の鳴っているところから遠くに存在してしまいます。
後から調整が効かない分、低音は物足りなくて高音はキンキンなっている印象を受けてしまいます。

この様な現象を避けるためにあらかじめ演奏する音域を打合せするようにしています。あまりにも演奏する音域が偏った曲の場合はそれを考慮したマイクのセッティングを心がけています。

②音域は全体的に使うけど極端に一定の音域での演奏時間が長い場合、上の事例と似たような現象が起きてしまいます。
この場合はマイク間の距離は一定に保ちつつ、使用頻度の高い音域に対して補助的に1本マイクを足して収録することが多いです。

ティンパニソロ

ティンパニのレコーディングではオーケストラの入団オーディションの為の録音や、打楽器コンクールの為の録音としてご予約される方が多いです。
その為収録曲は王道のオーケストラ曲からの抜粋、または少しマルチパーカッションのような特殊奏法を交えた楽曲の収録になることがあります。

基本的に注意しなければいけない点はマリンバと同じですが、ティンパニの時に特別に気を付けなければならない点をご紹介します。

①単音アクセントの威力に注意

②バチの変更に対応した音量調整。

③特殊奏法の詳細を要チェック

①ティンパニの収録の時に1番心配なのが音割れです。
最初の音量確認の時にギリギリでマイクのゲインを設定してしまうと、本番のアドレナリンですぐに音が割れてしまいます。
特に単音でアクセントがある場合はそれが顕著に表れるので、ゲインの初期設定はかなり余裕をもって設定するようにしています。

②人の耳で聞いているときに同じ音量に聞こえていても、使用しているバチの硬さが変わると急に音が割れてしまうことがあります。
柔らかめのフェルトマレットでfffを叩いたときには音が割れていなかったのに、木のバチでfを叩いただけで音が割れてしまうことがあるのです。
この調整は経験が必要ですが、「このバチだと簡単に音が割れそうだな」と思ったときは音量の大小に関係なく取り出して音量チェックをするようにしています。

③ティンパニの特殊奏法は様々です。バチの裏で叩いたり、スーパーボールでこすったり、他にもさまざまな奏法があります。
それぞれ必要としている音の効果が異なるので、場合によっては全く別でマイクを追加して収録することもあります。
こちらも事前の打ち合わせが大切になってきます。

これらの他にも、スタジオにある他の楽器との共鳴を防いだりドアやエアコンなどのすき間からノイズが出ていないかも入念にチェックします。

レアケースもご紹介しています

今回は定番のレコーディング内容をご紹介しました。

それとは逆に、珍しいレコーディング内容でのご予約も紹介しています。
是非ご予約の際の参考にしてみてください。

こんな使い方もアリ⁉ 打楽器レコーディングの事例!レアケースを3つご紹介 – 打楽器アンサンブルのためのリハーサル&レコーディングスタジオ

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