本記事では、サービス開始から現在までにご予約いただいたレコーディングサービスの内容とその準備やミックス作業の様子を皆さまにご紹介させていただきます。
打楽器のレコーディングをご検討いただいている演奏者に向けて、東京パーカッションのレコーディングは安心して任せられる!
と思ってもらえるサービスとなっております。
是非、最後までご覧ください。
頻度の高いご利用内容の紹介
マリンバ

レンタルスタジオでも利用頻度の高い5オクターブマリンバは、特にコンクールの動画審査用の録音を多く承っております。
新型コロナウイルスの影響もあり、一時期「録音審査」形式のコンクールが急激に増えました。それをきっかけに国内のコンクールでも動画審査を取り入れるところが増えてきて需要が高まっています。
マリンバは音域が広く打撃音もあるため音が割れてしまう可能性が高いです。特にカメラの備え付けのマイクでの録音は想定以上に音質が落ちてしまうことがあります。
東京パーカッションではマイク、カメラそれぞれで高いクオリティの機材を使用しています。
それによって音質も、画質も最高の状態でのレコーディングが可能です。
マリンバのレコーディング時の注意点
マリンバのソロは音量の幅がとても広い曲が多いです。
そのため繊細なタッチから力ずよく音板を響かせたときの音まで広く綺麗に収録できるようにしなければなりません。
コンクール用の音源の場合、後から大きく編集することができないためレコーディングの時に1番大切になってくるのがマイクのセッティングです。
事前に収録する曲をご連絡いただき、ある程度の音量バランスやマレットの硬さを把握したうえで修正が少なくなるように最適なマイクセッティングを事前に考えておく必要があります。
ティンパニ

ティンパニはマリンバについで利用頻度の高いスタジオ利用のレンタル楽器です。
オーケストラの入団オーディションや、打楽器コンクールの動画審査のための録音で多くご予約いただいています。
収録曲のジャンルは多様で、王道のオーケストラ曲からの抜粋やマルチパーカッションのような特殊奏法を交えた楽曲の収録になることがあります。
ティンパニのレコーディング時の注意点
ティンパニのレコーディング時は主に音割れ、特殊奏法に注意してレコーディングを行います。
ティンパニはマレットの硬さによって音割れする音量が大きく変わるため、通常のマイクの音量調節に加えて必ず曲を通して使用される1番硬いマレットでの音量チェックも行います。
最初の音量確認の時にギリギリでマイクのゲインを設定してしまうと、本番のアドレナリンですぐに音が割れてしまう可能性があるため少し余裕を持ったゲインの設定をしています。
これに付随して、特殊奏法がある場合はその把握と対応も必須です。
ティンパニはバチの裏で叩いたり、スーパーボールでこすったり、他にもさまざまな奏法があります。
それぞれ必要としている音の効果が異なるので、場合によっては全く別でマイクを追加して収録することもあります。
こちらも事前の打ち合わせが大切になってきます。
これらの他にもスタジオにある他の楽器との共鳴を防いだりドアやエアコンなどのすき間からノイズが出ていないかも入念にチェックします。
レアな編成でのレコーディング
イベントの映像撮影
こちらはマリンバのレコーディングというより。「マリンバを使ってた動画撮影」という形のご予約でした。
イベントのオープニング動画で使用するための動画で、マリンバを演奏しているシーンから始まり実際のイベントへと映像が繋がるように撮影しました。
複数のカメラを使っての動画編集も可能ですので、このような撮影にも柔軟に対応できます。
番組VTRの「再現映像」の撮影
某バラエティー番組内の再現VTRのシーン撮影のためのご予約でした。
動画の構成を指示する方と、実際に動画に移る方の2名でいらっしゃり撮影に臨みました。
構成の方から「ある程度素人っぽく見えない」ように叩き方を教えてほしいとのご要望をいただき、少しだけ叩き方のレクチャーも行いました。
現役打楽器奏者同伴でレコーディングの対応をしているためこのようなご予約にも対応いたします。
レコーディングとミックスの過程をご紹介
ここからは具体的にレコーディングがどのように進んでいくのかのご紹介をします。
事前打合せ
お問い合わせの際に事前確認が必要な点を打合せします。
・使用楽器
・演奏人数
・曲名
・演奏時間
頂いた事前情報を元にマイクのセッティングや当日撮れるテイク数を確認していきます。
レコーディング

事前に打ち合わせたセッティングやスケジュールを元にレコディングを進めていきます。
レコーディングは初期設定がとても大切です。特に以下の点に気を付けています。
①他の楽器と共鳴しているところはないか
②各マイクの音量がバランス良くとれているか。
③音割れの心配はないか。
①は何度もレコーディングをやっていくうちにどの楽器同士が共鳴しやすいか分かってきます。レコーディング前にあらかじめ共鳴してしまいそうな楽器を外に出したり、ミュートをするなどして対処しておきます。
②は定番のレコーディングでしたら直ぐに解決できます。
ただし初めての曲や編成でのレコーディングの場合は、実際に正面から聞いた時の音量バランスを明確にイメージしながらマイクの音量のバランスをとっていきます。
③こちらは録音の質を決めるうえで失敗してはいけない項目です。音割れしてしまった場合、後からの修復が厳しいためマイクの音量調節の時には楽曲の最大音量時に多少の余裕を持ったマイクの音量調整を心がけています。
当日データお渡しプラン
当日データお渡しプランでは収録した音源の音量調節とパンの振り分けをして、当日お帰りの際にお渡ししています。
追加料金なしで手軽にデータがお手元に残ります。
音源だけのお持ち帰りをご希望の方や、お急ぎで録音をしたい方にお勧めのプランです。
1週間ミックスオプション
1週間ミックスオプションは録音サービスの中でオススメのオプションです。
レコーディングしたものをハイクオリティなものに編集いたします。
以下にに詳細をご説明します。
手順①:各トラックの音量、パンの振り方を細かくチェック
パンを振るときは必ず楽器のサイズ感とセッティングを意識ます。
例えば、マリンバ1台なのにパンを両端に振ってしまうと1台の演奏に聞こえない。という現象が起きます。かといって全く振らずにいてもマリンバの音の広がりが再現できません。
このように楽器の大きさ、セッティングの範囲を気にしながら振り分けています。
手順②:トラック毎にの響きを確認してEQを掛ける。
EQは特に様々な種類の楽器を使用するマルチパーカッションや打楽器アンサンブルの収録の時に積極的に活用します。
「使用例」
- バスドラム用のマイクに同時になっているカウベルが強く入ってしまっているためその音域を少し絞る
- 鍵盤楽器のアンサンブルで上手のバスマリンバと下手のグロッケンの音像をはっきりさせるためにそれぞれの音域以外を絞る。
- 太鼓の音色が全体的に痛いため、該当するマイクの高音域を少し絞る(お客様からのご要望があった場合のみ)
このようにEQは様々な用途で使用します。
ただしこの調整によって音源の音色自体を変えてしまうため、常に「最小限」の調整にとどめるように意識しています。
1番オリジナルの音色と聞き比べる回数が増える作業工程かもしれません。
再度全体のバランスを確認
EQを使用しているときは必然的にトラック1つ1つを細かく確認する時間が多くなります。
そのため1通り作業を終えたら必ず1呼吸置いて新しい気持ちで全体像を確認するようにしています。
この作業を挟むと必ず過剰なエフェクトに気づくことができるので大切な工程になります。
リバーブを掛ける
全体が納得のいく音色間になったら最後にリバーブを掛けます。
この時に大事なポイントは
- スタジオの部屋の大きさを常に頭の片隅に入れながら調整する。
- オリジナルの音源と細かく聞き比べる
この2点の意図するところは共通して過剰なリバーブを防ぐことにあります。
特に動画と音源を合わせて完成させるときは、動画に移る部屋の大きさの印象から外れない程度のリバーブを掛けなけらばなりません。
スタジオで演奏しているのに残響が協会での演奏のようになっていたら明らかに不自然です。
そのギャップを感じさせないために部屋の大きさと、元々の音源の響きを細かく聞いて比べる必要があるのです。
最終チェック
以上の工程をすべて終えたら全体のレコーディングを流して聞いてみて、最終チェックを行います。
1曲通してきてみて問題なければこのままミックス完了となります。
動画と結合する場合

編集点を合わせて、カットの候補をマーカーで記録
動画、音声、すべてのスタート位置を揃え時間のずれが無いように初期設定していきます。
ここで前後の余計な余白を全クリップ同じタイミングでカットしておくと後々便利です。
その後、各トラックでカットするところと動画に残すところを記録していきます。
この時にマーカー機能を使ってそれぞれの範囲を視覚的に記録しておきます。
全体のカット案をもとに動画を1本にしていく。
カットする部分を削除しながら、残す範囲が定まっていない箇所は全体の流れを見ながら選定していきます。
このカットする画角を選ぶ作業はかなり迷ってしまうので決断力も必要です。
良い画角が複数ある時は、良い意味で選定にとても悩まされます。
結合部分の微調整
最終的に1本になった動画の、画角ごとの結合部分に必要なエフェクトを掛けていきます。
急に画角が切り替わって不自然なところを中心にフィードをかけてなじませていきます。
完成形の動画
お問合せ
ここまで東京パーカッションのレコーディングサービスの詳細をご紹介してきました。
最後までご覧くださりありがとうございました。
打楽器のレコーディングを行う際はまずはお問合せからでも、お気軽にご連絡ください。
皆さまのご利用を心よりお待ちしております。